天六中崎町エリアのSuitableパーソナルジム、代表の朝山義隆です。
タイトルで少し煽った感じはありますが、私のパーソナルトレーニングでは、「食事指導」というものを基本プログラムには組み込んでいません。方針としては、「お客様の生活習慣や好みに合わせて一緒に考える」というスタンスです。
食事指導は、ダイエット広告でお馴染みのRIZAPさんで行われていた「糖質制限ダイエット」で注目されました。それ以降、多くのパーソナルジムでは、食事指導が基本プログラムに組み込まれるようになりました。
トレーナーに食べたものを毎食報告し、アドバイスを受けるスタイルが一般的です。
管理を徹底しているところでは、食材まで指定されている場合もあります。
このシステム自体を悪く言うつもりはありません。
本気でカラダを変えたい!と言う強い意志を持っていて、お客様も同意の上であれば問題ないと思います。
しかし、いくつかの理由から私のパーソナルジムでこのような「食事制限」は推奨していません。
食事制限の指導を行わない理由
⒈一時的な食事制限では根本解決にはならない
過度な食事制限は、体重を短期間で落とすことができるメリットがある一方で、デメリットも多く存在するのが現実です。
その一つが「健康的ではない。」と言うことです。
肌荒れや生理不順、低血糖による頭痛などをはじめ、日常生活に必要な栄養素が十分に摂取でいない可能性があります。
そして「食べたいものが食べれないストレス」にも目を向けなければいけません。
多くの人が強い意志を持って食事制限できるわけではないため、ストレスも過度に溜めてしまう場合があります。
もちろん日常的な過食は推奨しません。
しかし完全にカットする必要もありません。
食べたいものを好きな時に食べられるように、日常的な食事内容を健康的で無理なく継続できる内容に見直すことが必要なのではないでしょうか。
⒉生活習慣の個人差が大きすぎる
私たちの生活スタイルはあまりにも個人差がありすぎます。仕事内容や趣味などによって活動時間帯や消費エネルギーも大きく異なるでしょう。
また、食事スタイルの好みも大きく分かれるでしょう。例えば、外食ばかりなのか自炊中心なのかコンビニで買うことがほとんどなのか…
これだけ生活様式が異なる中、マニュアルのような食事指導ではカバーできません。そして、マニュアルの食事指導は短期的な実践は可能かもしれませんが、今後の人生において半永久的に続けていけるでしょうか。
お客様からも「体重少し落としたいねんけど何食べたらいい?」と聞かれますが、「これがいいですよ!」とすぐには答えずに生活習慣や食事スタイルを聞きながらお答えするように心がけています。
「不必要」なものは減らして「必要」なものは十分に摂取する
少し私の食事に対する考え方をシェアしておきます。この考え方をお客様に強制することはありませんので参考程度にお読みください。
基本的には「体に必要なものは十分に摂って、不必要なものは減らしていく。」と言うような意識で普段の食事を摂っています。
必要、不必要を大きく分けるとこんな感じです↓
必要 | 不必要 |
---|---|
五大栄養素 食物繊維 発酵食品 | 飽和脂肪酸 添加物 |
必要なもの
カラダを作るために必要なものは、上限を気にせず好きなだけ食べています。
五大栄養素は、[糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル]を指します。調理法なども重要ですがストイックになりすぎても続かないため、意識せず食べることも多いです。
不必要なもの
揚げ物や洋菓子などは[食品]と言うよりは[嗜好品]だと考えています。
添加物などももちろん摂取しますが、食品を買う際に必ず裏面を見るクセがあり、[必要なもの]とは違って量や頻度は無意識的に低くなっています。
こんなことを書いていると、「そんなに食事気にして人生損している。」なんて言われることもありますが、本人としては習慣として行なっているので全く無理をしてるわけでもなく自然なことです。
そして、[嗜好品]も全く食べないわけではありません。外食時に揚げ物も食べますしデザートを買って帰ることもあります。飲んだ後にラーメンに行くことだって珍しいことではありません。
大切なことは「長い目で見てどんな食生活を送るか。」だと考えています。
必要な方には個人に合わせた食事の提案を
⒈生活習慣に合わせた提案
- 夜の仕事でお酒を飲飲まないのはムリ
- 子どもの食べ残しを食べないといけない
- どうしても朝食が食べれず1日2食になる
- 昼はコンビニが多く自炊は難しい…
このような異なった生活習慣に対して、「お酒は痩せないのでやめましょう!」「1日3食食べるようにしましょう!」などとマニュアルのようなアドバイスはナンセンスすぎます。
生活習慣に合わせて無理なく行えそうな食事管理を一緒に考えていきましょう。
⒉考え方に合わせた提案
- オーガニックや無添加に興味があるけどどこで買えるかわからない
- 小麦は肌が荒れるからできるだけ食べたくない
- 夜のアイスは食べたい
その人の育ってきた環境や好みによって食事に関する考え方にも違いが出てきます。
考え方に合わせても私のできる範囲ではご提案させていただきます。
最後に
これまで10年20年と蓄積してきた生活習慣が今のカラダを作っています。それを2、3ヶ月の食事制限で一時的に痩せても「リバウンド」と戦い続けることになるでしょう。その過ごし方でもいいと言う方もいらっしゃると思います。
ただ私はそのような食事制限の指導は、上に述べてきた理由から行なっていませんので、「2ヶ月でマイナス10kg!」のような短期的に体重を落としたいお客様には満足いただけないかもしれません。
健康的に自分の適正な体重・体型を目指したい!と言うお客様はぜひご相談ください。